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用語集

サーバー負荷分散とは

サーバー負荷分散(サーバーロードバランシング・SLB)は、ネットワークトラフィックをサーバー群に公平に分散させるデータセンターアーキテクチャです。パフォーマンスと可用性の向上が期待できます。

サーバー負荷分散(サーバーロードバランシング・SLB)は、ネットワークトラフィックをサーバー群に公平に分散させるデータセンターアーキテクチャです。 ワークロードを分散させることで、アプリケーションの可用性、サーバーリソースのスケールアウト、サーバーとアプリケーション、システムのヘルスチェックなどを実現します。

サーバーロードバランサーは、多くの場合、DMZ内のインターネットに面したエッジルーターまたはファイアウォールと、アプリケーションサーバーの間に配置されます。

サーバーロードバランサーの代表的な構成
サーバーロードバランサーの代表的な構成

この構成では、SLBがリバースプロキシとして機能し、ホストされたサービスをリモートのネットワーククライアントに提示します。リモートクライアントはインターネット経由でSLBに接続します。SLBは、単一のアプリケーションサーバーであるかのようにふるまい、クライアントからの接続を最適なアプリケーションサーバーへ接続します。

アプリケーション配信コントローラー

サーバー負荷分散(SLB)製品は、さらなるサービスや機能を提供するために進化し、現在ではアプリケーション配信コントローラー(ADC)と呼ばれるようになりました。

ADCは、従来のサーバー負荷分散機能に加え、アプリケーションアクセラレーション、セキュリティファイアウォール、SSLオフロード、トラフィックステアリングなどの技術を1つのプラットフォームで実現したものです。

サーバー負荷分散のメリット

スケーラビリティ

サーバーは、ビジネスアプリケーションのようなアプリケーションレベルのサービスや、ファイアウォールやDNSサービスのようなネットワークサービスをホストしています。 アプリケーションサーバーの負荷は、CPU、メモリーなどのサーバーリソースだけでなく、ネットワークスループットへの要件も増加の一途をたどっています。 各サーバーには、サポート可能なワークロード・リソースの量に制限があります。サーバーの処理能力を増やすには、サーバーシステムを追加する必要があります。 ロードバランス構成では、既存のシステムに影響を与えることなく、またサービス提供中にサーバーの処理能力を増やすことができます。

信頼性

アプリケーションサーバーの負荷分散は、可用性の高いアプリケーションインフラを提供するために一般的に行われています。 複数のサーバーによって負荷分散することで、1つのサーバーに障害が発生しても、深刻な停止を引き起こすことはありません。 障害が発生したサーバーが提供したユーザーセッションは、他のファイアウォールシステムにルーティングされ、ユーザーセッションは再確立されます。

管理性

負荷分散されていない環境では、サーバーのメンテナンスは困難です。 稼働中のシステムで設定を変更すると、予期せぬ問題や停止が発生する可能性があります。サーバーロードバランサーの背後にあるシステムは、ユーザーに影響を与えることなくサービスを停止し、アップグレード、置き換え、新しい設定への更新が可能です。 これらのシステムは、運用状態に戻す前にテストすることができます。

アプリケーションサービスA10 Thunder CFW
アプリケーションサービスA10 Thunder CFW

負荷分散アルゴリズム

負荷分散装置がバックエンドサーバーを選択するための方法は幾つかあります。 サーバーを選択するためのアルゴリズムや基準には、次のようなものがあります:

  • ラウンドロビン - 各接続は順番にサーバーに渡されます。
  • 最小接続数 - ネットワーク接続数が最も少ないサーバーを選択します。
  • 最速の応答 - 各サーバーアプリケーションの応答が監視され、最も速く応答するバックエンドサーバーが選択されます。
  • サーバーの稼働状態 - サーバーの稼働状態を様々な手法で監視し、最も健全なサーバーを選択します。
  • サーバーの負荷 - サーバーの負荷を様々な手法で監視し、最も負荷の低いサーバーを選択します。
  • トラフィックステアリング- トラフィックステアリングとネットワークコントロールポリシーを使用して、バックエンドサーバーを計算/選択します。
  • カスタムスクリプト - 高度なSLB製品は、お客様が提供するロジックやスクリプトに基づいてパケットを解析し、製品を転送する技術を備えています。

A10のソリューション

A10のアプリケーション配信・負荷分散ソリューションA10 Thunder® ADCは、幅広い高度な機能を提供し、世界最大のキャリアやサービスプロバイダのネットワークのほとんどで導入されています。

サーバーロードバランサーの機能は以下の通りです。

  • 高性能なテンプレートベースのレイヤー7 URLおよびURLハッシュの切り替え
  • ヘッダー、URL、ドメインの操作
  • 包括的なレイヤー7アプリケーションパーシステンスのサポート
  • Deep Packet Inspection(DPI)およびトラフィック操作のためのaFleXテクノロジー
  • 重み付きラウンドロビン
  • 重み付き最小コネクション
  • 最速レスポンス
  • 包括的なプロトコルサポート - ICMP, TCP, UDP, HTTP, HTTPS, FTP, RTSP, SMTP, POP3, SNMP, DNS, RADIUS, LDAP, SIP
  • TCLスクリプトによるヘルスチェックのサポート
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資料でわかる!A10のサーバー負荷分散

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