複数のデータセンターやマルチクラウド環境にまたがって負荷分散ソリューションを導入している場合、管理が困難になる場合があります。管理とポリシー制御の一元化が不可能な場合、多数の手動操作が必要になる上に監視も十分に行えません。
複数の環境にアプリケーションを展開することで、可視性はこれまで以上に重要になります。エンタープライズアプリケーションでは、トラブルシューティングを高速化するために、継続的な監視と詳細な可視性が必要です。アプリケーションのパフォーマンス、セキュリティ、およびユーザーエクスペリエンスを監視するには、アプリケーションの提供状態を完全に把握する必要があります。
アプリケーションは単一のデータセンターで展開されることはなくなりました。そのため、異なる場所でポリシーが競合する可能性があります。ポリシーが統合管理できなければ、マルチクラウドやハイブリッドクラウド環境全体で一貫性のある高度なセキュリティポリシーを管理することは不可能です。
手動での運用では、運用チームがメンテナンスに多大な労力を費やしてしまう恐れがあります。アプリケーションが複数の環境に配置されている場合、運用を統合するために膨大な量の手動タスクが必要です。
A10 Harmony Controllerは複数のクラウド上に配置されたThunderシリーズを一元管理し、それぞれのWebアプリケーショントラフィックの分析、可視化が可能です。 Harmony Controllerはアプリケーションのステータスをグラフィカルに表示するため、運用やトラブシュート時の問題切り分けを簡単にします。
A10 Harmony ControllerはThunderシリーズからアプリケーションのトラフィック情報を集約し、あらゆるステータスを可視化します。
ダッシュボードでは各サービスの状態をひと目で把握することができます。
A10 Harmony Controllerはクライアント−ADC −サーバ間の遅延を分かりやすく表示します。アプリケーション開発者など必ずしもネットワークに精通していないエンジニアでも簡単に問題を特定し、トラブルシュートを迅速に行うことができます。
Thunderデバイスの状態とリソース利用率の詳細
など
A10のApp Visibility and Controlは、通信内容を分析して、3000種類以上のアプリケーションを識別し、40以上のカテゴリに分類することができます。識別した特定のアプリケーションを設定したルールに基づいてフィルタリングすることも可能です。
App Visibility and Controlは、 通信事業者のネットワークのような大量のトラフィックが発生している環境下でも高速なアプリケーション識別を可能にします。
何のアプリケーションが利用されているかを把握することができるようになるため、アプリケーション毎のきめ細かいサービス提供にも利用することができます。
A10はApp Visibility and ControlのSplunk Appを公開しています。 App Visibility and Controlは、標準でThunderのGUI上でグラフィカルに表示することが可能です。Splunk上で可視化することによりログ分析やダッシュボード、レポート作成などをより効率的に行うことができます。