モビリティとグローバリゼーションにより、アプリケーションサービス用の設備はもはやデータセンター上だけに存在しているわけではありません。最新のアプリは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド上に構築されるようになるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにアプリケーショントラフィック管理を進化させる必要があります。
今日のアプリケーショントラフィックは、ほとんどがSSL / TLSで暗号化されています。ユーザーはアプリケーションに対し常に高速な応答を期待しているため、サービス事業者は、サービスのメンテナンス中でもユーザートラフィックを維持するために信頼性が高くスケーラブルなアプリケーションサービスを構築する必要があります。トラフィック管理は、ビジネスに影響を及ぼすサービス停止を回避するために重要です。
設備がオンプレミスにあるか、クラウドにあるかに関係なく、アプリケーションは常に危険にさらされています。アプリケーションを使った詐欺やエクスプロイトなど、攻撃手法も様々なタイプがあり、それによって防御戦略も異なります。サービス事業者は、あらゆる環境で新たに出現する攻撃タイプに対応するための包括的なアプリケーションセキュリティソリューションを備えている必要があります。
多くの企業が着実にクラウドサービスを採用しており、アプリケーションを複数のパブリック、プライベート、ハイブリッドクラウドで実行しています。この場合、デプロイしたインフラストラクチャに互換性がないだけでなく、トラフィック管理やポリシー制御において、単一の管理画面で操作できないため、操作性に課題があります。
A10はアプリケーショントラフィックを高速に処理するために独自OS 「ACOS」を開発しました。
ACOSはアーキテクチャー設計の段階から、マルチコアCPUと共有メモリーアーキテクチャーを採用。このアーキテクチャーにより、複数のCPUが独立して動作し、より高速なトラフィック処理や大容量のセッション管理が求められる場合も、CPUのパフォーマンスを最大限に発揮させ、複数のアプリケーションを並行して高速に処理することができます。
Thunderシリーズは、L4-7トラフィックを設定したルールで自由にカスタマイズできるスクリプト、「aFleX」をサポートしています。
業界標準のTCLベースのaFleXを使用すると、アプリケーションデータに基づいて、特定のサーバへ転送、トラフィックを遮断するなど、負荷分散のカスタマイズが可能です。
Thunderシリーズは、高性能なハードウェアアプライアンスだけでなく、仮想アプライアンスやベアメタル、AWSやAzure上のサービスといった様々な提供形態があり、マルチクラウドでアプリケーション配信環境を構築できます。A10製品のコントロールプラットフォームである「Harmony Controller」を使用すれば、オンプレミスでもクラウドでも同じインタフェースから管理することができるため、アプリケーションの品質やトラフィックの傾向などを一元的に把握することができます。
レイヤ4処理やDDoS防御等をCPUに代わり専用ハードウェア(FTA: Flexible Traffic ASIC、SPE: Security Policy Engine)で高速に処理します。これによりCPUをアプリケーショントラフィック処理に集中させることが可能となり、高負荷時においても高いパフォーマンスを発揮します。
IPv4からIPv6へネットワークを変更するには多くの課題があります。また一気に全てをIPv6化することも現実的ではありません。
Thunderシリーズのロードバランス機能(SLB-PT)を使用すると、IPv4サービスを迅速にIPv6化する事ができます。
IPv4 / IPv6いずれのクライアントからも、IPv4 / IPv6のいずれのサーバに対しても、NATとロードバランスにより通信することが可能です。
Thunderシリーズのハードウェアアプライアンス製品は、PFS/ATSに対応した最新のSSL/TLS高速化ハードウェアをサポートしたモデルを提供しています。これにより、高速で快適なSSL/TLS暗号化通信を提供します。
Thunderシリーズは、金融業界のHFTソリューションで使用されるFIXプロトコルを専用ハードウェアで処理し、低遅延・低ジッターでロードバランスすることができます。
これにより、金融機関は、より高速で安定した電子証券取引が可能となり、全体の収益が向上します。