ニューノーマル時代の到来に伴い、Webサービスやそれらのサービスを収容するIDCの重要度は高まっています。また、これらのWebサービスやデータセンターを運用する事業者もニューノーマル時代の中にあり、業務の効率化やより一層システムの安定性を求められています。
事業者側のシステムには、システムの複雑化による管理機器の増加やそれに伴うシステム障害増、そして運用工数の増加、また、IoTデバイスの普及によるDDoS攻撃の増加といった課題が挙げられます。今後、重要なサービスを狙った攻撃が増えることも予想され、サイバー攻撃対策は急務となっています。
A10ネットワークスは高可用性を実現するアプリケーション配信コントローラー(ADC)に加え、ADCにファイアウォール機能を追加した統合プラットフォームA10 Thunder CFW、DDoS対策製品 A10 Defend(旧Thunder TPS)をラインナップし、事業者が抱える課題を解決します。
A10ネットワークスは、機器の統合・運用の簡略化、上位レイヤーのDDoS攻撃対策を実現します。
A10 Thunder CFWは、A10ネットワークスが従来より提供していたADC(Application Delivery Controller、サーバ負荷分散機能)にファイアーウォール機能、WAF 機能、DDoS防御機能などを標準で搭載した統合セキュリティプラットフォーム製品です。従来の高速・高可用に加え、セキュアな環境をA10 Thunder CFW 1台で実現が可能です。 規模に合わせた豊富なラインナップを提供するハードウェアアプライアンスに加え、仮想アプライアンス、クラウドインスタンス、コンテナなど、プラットフォームを問わず、同じ機能をご利用いただけます。
大容量スループットを実現するA10 Thunder CFWは、大手Web事業者様やIDC事業者様など、大規模アクセスが集中する環境で導入されています。
A10 Thunderの統合管理ソリューションHarmony Controllerは、オンプレミス、クラウドを問わず、全てのA10 Thunderの一元管理が可能です。 異なるクラウド上にあるA10 Thunderを一つのコンソールから管理できるため、運用工数の削減、迅速な障害原因の究明を実現します。
Harmony Controller は、これまで困難だったアプリケーション中心の視点でLightning ADCやThunder ADCを通過するトラフィックの可視化や一元管理が可能です。
全ての管理対象デバイスからWeb アプリケーションに対する各トランザクションをアプリケーションごとに収集し、どのようなリクエストがどの国のどのような端末からどのサーバーに送信され、どのようなレスポンスをどのくらいの速度で返しているか、という情報を一元的に確認できます。遅延が発生している箇所の確認ができるようになるため、アプリケーションレスポンスの問題発見までの時間を大幅に削減し、継続的なサービス改善に役立てることができます。
IoTデバイスをボット化するマルウェアの登場により、Tbps単位の大規模なボリューム型攻撃が発生しています。ボリューム型攻撃の対策としては、CDNやクラウド型スクラビングサービスを利用することが有効な対策として考えられてきましたが、攻撃手法の多様化により、オリジンサーバを狙った攻撃や、上位レイヤーを狙った攻撃が増加傾向にあります。このような攻撃に対してはオンプレミス側での対策が必要となります。
A10 Defend(旧Thunder TPS)では、ネットワークレイヤーだけではなく、アプリケーションレイヤーまで防御することが可能です。
A10 Defendは通常時のトラフィックを学習し、自動で攻撃内容に応じた防御ポリシーを適用します。従来は担当者によって攻撃か、攻撃ではないかを判断していましたが、A10 Defendでは操作、実行に要する人的リソースを削減します。