A10 Thunder Containerは、様々な仮想環境で利用が進んでいるコンテナ環境で、従来ハードウェア等で実現していたThunder ADCおよび、CGN、CFW機能を提供するソリューションです。コンテナによるマイクロサービスが想定される5Gコアネットワークや、MECを含むマルチクラウドにわたるアプリケーションプラットフォームにおいて、高いパフォーマンスと、ポータビリティの向上、通信のセキュリティ、最適化、トラフィック可視化を提供します。
IPv4枯渇対策、IPv6以降ソリューションであるCGNのコンテナ対応は日本初となります。Thunder Containerは最大180Gbpsの高い性能とコンテナの可搬性、拡張性を両立した新しい利用形態を提供します。
通常のアプライアンス、仮想アプライアンス、ベアメタル製品で提供しているA10ネットワークスのACOS 5.1以上のすべてのThunderシリーズの機能をコンテナでも使用することが可能です。
著しい技術革新によってビジネス環境が激しく変化している昨今、いち早くサービスを展開するために、アプリケーションインフラストラクチャ全体にわたって効率的かつアジャイルで、パフォーマンスに優れたソリューションが求められています。アプリケーション構築のためのプラットフォームは多岐にわたり、マルチクラウド環境への対応と管理も求められます。
また、5G/ローカル5Gでは低遅延、大容量、大量端末接続が実現できるため、スマホだけでなく様々なIoTデバイスが5Gに接続されます。今後5Gによって、これまでにない様々なサービスが展開されることが予想されます。このような多様なサービスをより迅速に、かつコストを抑えて提供するために、5Gコアネットワークは仮想化、マイクロサービスで構築することが前提になります。
ハイパーバイザー型仮想化 | コンテナ型仮想化(Docker) | |
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仮想マシン | VMごとにOSをインストールする必要がある | ホストOSのカーネルを共有するため、VMごとにOSインストールをする必要はない |
稼働OSの種類 | Windows、Linux、一部のUnixも稼働可能 | Linux、Windows |
利用開始までの時間 | 初回構築時にはネットワーク・OSインストール等の作業が発生するため、利用開始までの時間が長い | OSインストール不要のため、利用開始までの時間が短い |
ネットワーク | ネットワークの作成が可能で、VMにも任意の数のvNICを付与可能 | 標準では、ホスト側に作成されたDocker専用のNICとしか通信出来ない |
リソース | CPU、メモリ、HDDのリソースについて割り当てを指定する必要がある | 標準ではHDDリソースの指定が出来ない。CPU、メモリについてはリソース割り当て上限を指定可能 |
オーバーヘッド | VMから機器までのアクセス経路がハイパーバイザのみなので、ホスト型仮想化に比べるとオーバーヘッドは少ない | コンテナはホストOSから見ると単一のプロセスであり、オーバーヘッドはほぼない |
Thunder Containerに搭載されている独自OS、ACOSは一般的なx86のアーキテクチャーをベースに共有メモリアーキテクチャを採用しています。また、既存Thunderシリーズの機能や操作性をそのままコンテナでご利用いただけます。
イメージフォーマット | Docker |
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オペレーティングシステム | 参考オペレーティングシステム環境: ・ Ubuntu 16.04.3 LTS (Xenial Xerus) ・ RedHat Enterprise Linux version 7.6 |
動作環境 | 最小システム要件: ・ 1 or more data interface ・ 1 vCPU and 4GB memory |
ライセンス | BYOL帯域ライセンス: ・ 最大100 Gbps FlexPoolライセンス: ・ 最大100 Gbps |