5G時代のネットワークに求められるサービス要求条件は、低遅延、大容量、大量端末接続と広い領域にわたります。このような多様なサービスをより迅速に、かつコストを抑えて提供するために、5Gコアネットワークは仮想化、マイクロサービスで構築することが前提になっています。
A10 Thunder CFWのコンテナ版であるThunder CFW Containerはマイクロサービスに対応したコンテナ型セキュリティソリューションです。 全世界の多数の通信事業者で商用稼働しているA10のThunderは、ハードウェアアプライアンス、仮想アプライアンス、ベアメタル製品で提供していますが、それらの機能や操作性をそのままコンテナ型でサポートし、最大180Gbpsのスループット性能をサポートします。
A10 Thunder CFW Containerは、サービス事業者の5GおよびNFVビジネスを支援するためにクラウドネイティブアーキテクチャ向けに設計された、包括的なセキュアアプリケーション製品群「A10 Orion 5G Security Suite」の一部として提供され、モバイル事業者のネットワークにおける、Gi-LAN、仮想化モバイルコア(vEPC)、およびマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)環境を含むマルチクラウド環境で、高いパフォーマンスと、ポータビリティの向上、通信のセキュリティ、最適化、可視化を提供します。
A10 Thunder CFW ContainerはKubernetesと連携し、エラスティックなアクティブ/アクティブクラスタ内で動作し、Kubernetesクラスタの規模に応じて自動的にスケールアップまたはスケールダウンします。 CLIの実装とともにAPIも自動的に利用可能になるA10独自の開発手法により、APIを迅速に提供可能なため、サードパーティのオーケストレータとの連携も柔軟に対応できます。Ansibleなどのツールによる自動化にも対応しており、ユーザビリティの向上と運用の効率化を実現しています。
A10 Thunder CFW Containerには、Gi/SGiファイアウォール機能が統合されており、IoTや5Gデータサービスで増加するセキュリティ上の脅威から加入者を保護すると同時に、5Gインフラも防御することができます。複数の機能を1台に集約することが可能となり、通信事業者は、投資コストを削減しつつ、必要なノード数を削減することによる遅延の最小化と可用性の向上を実現できます。
A10 Thunder CFW Containerは、最大8インスタンスを仮想的に1システムとして動作させるScale-out構成に対応しています。これにより、加入者の通信を最適なインスタンスで転送しつつ、サービスの負荷状況に応じてコンテナをスケールアップまたはスケールダウンさせることができます。
A10 Thunder CFW Containerで提供されるサービスは、A10の統合管理・分析ソリューションであるA10 Harmony Controllerによって、詳細なサービスの可視化が可能になります。Harmony Controllerを利用することにより、加入者の利用状況や負荷状況など、サービス全体の運用に関する情報を入手することができるようになります。A10 Harmony ControllerもKubernetes上のマイクロサービスアーキテクチャで稼働しており、既存の環境へのシームレスな統合を実現します。
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