A10ネットワークスは、第6世代ハードウェアプラットフォームを採用したミッドレンジ・アプリケーション配信コントローラ(ADC)「A10 Thunder 3360S ADC」を日本市場で提供開始しました。

A10 Thunder 3360S ADCは、AI活用の拡大や暗号化通信の増加に対応するために設計された高性能アプライアンスです。最大150GbpsのL4スループットと2億5,600万の同時セッション処理能力を備え、モジュラーライセンスによる柔軟な拡張性と、将来の耐量子計算機暗号(PQC)への対応を見据えたプラットフォームを提供します。

この記事の要点

  • A10 Thunder 3360S ADCは、AI活用の拡大や暗号化通信の増加に対応するために設計された、第6世代ミッドレンジADCです。
  • 最大150GbpsのL4スループット、130GbpsのL7スループット、2億5,600万の同時セッションを1Uで実現します。
  • 50Gbps、100Gbps、150Gbpsのモジュラーライセンスにより、現在必要な容量から導入し、需要に応じて柔軟に拡張できます。
  • ADC、CGN、SSL可視化、セキュアWebゲートウェイなど複数のユースケースを単一プラットフォームで実現します。
  • ハードウェアアクセラレーションによるSSL処理により、TLS 1.3の高速化と、将来の耐量子計算機暗号(PQC)への対応を見据え、旧世代ADCからの移行先としても長期的な投資保護とセキュリティ強化を支援します。
A10 Thunder 3360S ADC
A10 Thunder 3360S ADC

■ 提供背景

企業アプリケーションのトラフィックは大きく変化しています。現在では通信の大半が暗号化されており、TLS 1.3の採用が標準となっています。また、AIを活用したサービスの普及により、本来想定されていなかったインフラ上で、リアルタイム性や低遅延が求められる新たなワークロードが急速に増加しています。

このような環境において中堅・中小企業は、増加する暗号化通信への対応に加え、動的に変化するトラフィックパターンの管理や、ハードウェアの全面的な入れ替えを伴わない柔軟なインフラ拡張、そして耐量子計算機暗号(PQC)を見据えた長期的な備えが求められています。

A10はこうした市場背景に対応するため、第6世代ハードウェアプラットフォームを採用したミッドレンジADC「A10 Thunder 3360S ADC」の提供を開始しました。

■ 主な特長

妥協を排した現代的なミッドレンジADC

A10 Thunder 3360S ADCは、L4およびL7全体で高いパフォーマンスを発揮し、将来の拡張にも対応可能な第6世代ミッドレンジADCです。A10独自OSであるAdvanced Core Operating System(ACOS)の最新アーキテクチャを採用し、AI活用を見据えた設計と低遅延を実現する高度なADC機能を提供します。

TLS 1.3およびハードウェアアクセラレーションによるSSL処理に対応し、大規模な暗号化通信環境においても高いパフォーマンスを維持します。また、ADCやCGNに加え、SSL可視化やセキュアWebゲートウェイなどのユースケースにも対応し、従来は複数の機器で構成していた機能を単一のプラットフォーム上で実現します。

量子コンピューティング時代の到来を見据えた基盤

A10 Thunder 3360S ADCは、量子コンピューティング時代を見据えた基盤として設計されており、関連規格の成熟に合わせて次世代の暗号化技術を活用できるプラットフォームを提供します。また、将来的なADC、SSL/TLS/PQC、AI主導のトラフィック処理およびセキュリティ関連ユースケースへの対応を支援します。

ニーズに合わせて拡張可能なパフォーマンス

A10 Thunder 3360S ADCは、Intel Xeon 24コアプロセッサ、64GBのECCメモリ、および専用のハードウェア/セキュリティアクセラレーションを搭載したコンパクトな1Uアプライアンスです。

50Gbps、100Gbps、150Gbpsの3段階のモジュラーライセンスに対応しており、現在必要な容量から導入し、需要の拡大に合わせて柔軟に性能を拡張できます。また、ハードウェアの全面的な入れ替えを行うことなく、将来的なトラフィック増加やAIワークロードの拡大に応じたスケールアップを実現できます。

主な性能指標
項目 A10 Thunder 3360S ADC(最大)
アプリケーションスループット(レイヤー4 / レイヤー7) 150 Gbps / 130 Gbps
レイヤー4同時セッション数 2億5,600万
レイヤー4 CPS 300万
SSLバルクスループット 50 Gbps
SSL CPS RSA:120,000 / ECDSA:60,000

高い性能密度による優れた運用効率

Thunder 3360S ADCは、高い性能密度を実現することで、企業インフラの効率化に貢献します。同クラスのミッドレンジ製品と比較して、1台あたりで処理可能なセッション数、秒間接続数(CPS)、および暗号化トラフィック量が格段に優れており、より少ない機器構成で必要な性能を実現できます。

その結果、ラック占有スペースや消費電力を抑えながら高い処理性能を提供し、運用負荷やインフラコストの最適化に貢献します。さらに、標準消費電力343W、80 PLUS Platinum認証の冗長化電源(デュアル構成)を採用し、省電力かつ省スペースな設計を実現しています。

ビジネスの成長を支える拡張性と将来性

最大2億5,600万の同時セッション処理能力を備え、企業の成長に伴うトラフィック増加や新たなAIワークロードにも十分対応できる拡張性を提供します。

また、優れたSSL/TLS処理性能により、大規模環境においても暗号化トラフィックを高速に処理できます。さらに、将来の耐量子計算機暗号(PQC)への移行を見据えた設計により、長期的な投資保護とセキュリティ強化を支援します。

旧世代ADCからの移行先として最適

A10 Thunder 3360S ADCは、旧世代のミッドレンジADCからの移行先として最適なプラットフォームです。従来機と比較して約3倍の性能を実現するとともに、モジュラーライセンスにより需要に応じた柔軟な拡張が可能です。大規模な機器の全面入れ替え(フォークリフト・アップグレード)を行うことなく、トラフィックの増加や新たなサービスの展開に合わせてキャパシティを拡張できます。

旧世代のADC製品が販売終了やサポート終了を迎える中、今このタイミングで移行することで、長期的なソフトウェアサポートや最新OSの利用に加え、将来の耐量子セキュリティにも対応できる基盤を構築できます。

■ よくある質問(FAQ)

A10 Thunder 3360S ADCは、どのような製品ですか?

A10 Thunder 3360S ADCは、AI活用の拡大や暗号化通信の増加に対応するための、第6世代ミッドレンジADCです。1Uサイズのアプライアンスに、L4/L7負荷分散、高速なSSL/TLS処理、CGN、SSL可視化、セキュアWebゲートウェイなどの機能を集約できます。複数の機器で担っていた役割を1台にまとめ、必要に応じて性能を拡張できる点が特長です。

Thunder 3360Sの処理性能はどの程度ですか?

最大でL4 150Gbps、L7 130Gbpsのスループットに対応し、L4同時セッション数は最大2億5,600万、CPSは最大300万です。SSLバルクスループットは50Gbpsで、暗号化通信が増える環境でも高い処理性能を発揮します。50Gbps、100Gbps、150Gbpsの3段階のモジュラーライセンスにより、現在の規模に合わせて導入し、将来の需要に応じて拡張できます。

Thunder 3360Sは、耐量子計算機暗号(PQC)に対応できますか?

Thunder 3360Sは、将来の耐量子計算機暗号(PQC)への移行を見据えたプラットフォームとして設計されています。関連規格の成熟に合わせて、ADC、SSL/TLS/PQC、AI主導のトラフィック処理、セキュリティ関連ユースケースに対応できる基盤を提供します。

Thunder 3360Sは、AIワークロードにどのように対応しますか?

AIを活用したサービスでは、通信量の増加に加え、リアルタイム性や低遅延が求められます。Thunder 3360S ADCは、A10独自OSの最新アーキテクチャと高いL4/L7処理性能により、こうした新しいトラフィックにも対応できる余力を備えています。ハードウェアの全面的な入れ替えを避けながら、AIワークロードの拡大に合わせて段階的に性能を拡張できます。

企業が今、Thunder 3360Sへアップグレードするメリットは何ですか?

旧世代のミッドレンジADCから移行することで、従来機と比べて約3倍の性能、最新OS、長期的なソフトウェアサポート、将来の耐量子セキュリティへの備えを確保できます。50Gbps、100Gbps、150Gbpsのモジュラーライセンスにより、いま必要な容量から始め、トラフィック増加や新サービス展開に合わせて拡張できる点もメリットです。

■ 参考

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