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用語集

IPv4枯渇とは?

IPv4アドレスの枯渇と、キャリアグレードNAT(CGNAT)、IPv6移行

IPv4枯渇とは、誕生した当時では想像もできなかったほどインターネットが普及したため、接続機器に利用可能なIPv4アドレスが枯渇してしまうことです。1980年代初頭、IPv4という規格では、各コンピュータには8ビット×4、合計32ビット(4,294,967,296通りの値)で構成される固有のIPアドレスが割り当てられました。この、当時は無尽蔵にあるように見えましたが、1980年代後半になると、これだけ大きなプールでも枯渇することが避けられなくなることが既に明らかになりました。インターネットユーザー、常時接続機器、モバイル機器、IoTの急速な拡大により、その時期が今まさに到来しているのです。

地域インターネットレジストリ(RIR)が管理するIPv4アドレスの空きアドレスプールは完全に割り振られ、米国、カナダ、およびカリブ海と北大西洋のいくつかの島々を管轄する地域インターネットレジストリ(RIR)であるAmerican Registry of Internet Numbers(ARIN)は、2015年9月に完全に枯渇状態になりました。欧州、西アジア、旧ソ連を管轄するRIR、Réseaux IP Européens Network Coordination Centre(RIPE NCC)は、2019年11月にIPv4枯渇に到達し、その他のRIRであるAPNIC(アジア太平洋)、LACNIC(中南米)も2011年からIPv4の枯渇に達しています。

1990年代から、迫りくるIPv4の枯渇問題に対応するため、次々と新しい技術が開発されました。IPv4の後継となるIPv6もそうです。128ビットのアドレスを使用するIPv6は、IPv4に比べて数十桁も大きなアドレスプールを提供し、実用上は無尽蔵に使用できます。しかし、IPv6にはIPv4との後方互換性がないため、何らかの技術を介さなければ両者間の直接通信は不可能です。そのため、IPv6への移行は困難なプロセスとなる可能性があります。

一方、IPv4の枯渇は、IPv4に依存しているインターネットユーザーやサービスプロバイダーにとって重大な問題を引き起こします。ネットワークから機器へのIPアドレスの割り当てが不足したり遅れたりすると、契約している機器のサービスが低下したり、あるいは完全に拒否されたりする可能性があります。IPv4への大規模な投資をおこなってきた企業は、既存のインフラの価値を高めつつ、時間をかけて段階的にIPv6への移行を行う必要があります。その1つがネットワークアドレス変換(NAT)で、IPアドレス空間を別のアドレス空間に再マッピングする技術で、ネットワーク内の各デバイスに個別のIPv4アドレスを割り当てるのではなく、プライベートネットワーク全体で1つのIPv4アドレスを使用できるようにするものです。キャリアグレードNAT(CGNAT)は、大規模NAT(LSN)とも呼ばれ、キャリアレベルで同様の機能を果たし、パブリックIPアドレスの小さなアドレスプールを多数のエンドサイトで共有することを可能にします。

A10のIPv4枯渇への対応について

A10は、CGNAT と IPv6 移行の両方を通じて、お客様の IPv4 枯渇への対応を支援します。A10のCGNAT/IPv6移行ソリューション A10 Thunder® CGNは、既に IPv4 への投資の寿命を延ばしながら、重要なアプリケーションとサービスの可用性と信頼性を確保する、高可用性・高性能なシンプルでコスト効率の良い CGNAT を提供します。また、IPv4とIPv6のネットワーク間のアドレス変換とトンネリングを可能にすることで、IPv6インフラへの移行をスムーズな移行を実現します。

IPv4 preservation/IPv6 migration solution
IPv4延命ソリューションとIPv6移行ソリューション
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グローバルIPv4アドレス枯渇対策事例と、オンラインゲームにおけるCATVネットワークの課題と対策​

ケーブルテレビ株式会社様のIPv4枯渇対策事例と、CGNの導入メリットや近年増加するオンラインゲームトラフィックへの具体的な対応策、また将来的なIPv6への移行について最新トレンドを踏まえてご紹介します。

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