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用語集

IPv6移行とは?

IPv6移行技術は、IPv4からIPv6への移行を促進するための技術です。アドレス間の変換技術や、互換性のないネットワークをトラフィックが通過できるようにするトンネリング技術などがあり、NAT64、DNS64、MAP-T、MAP-E、DS-Lite、LW406、6rd、464XLATなどがあります。

IPv4アドレスの枯渇と、IPv6移行

IPv4アドレスの枯渇に伴い、IPv4の後継規格であるIPv6への移行は避けて通れなくなりました。インターネットが誕生した当時、インターネットに接続された各コンピュータに固有のIPアドレスを割り当てるために、IPv4という規格が導入されました。IPv4が定めるアドレス(約43億)は、、当時は十分な供給量だと思われましたが、1980年代後半になると、このアドレスプールは想定よりも早く枯渇することが明らかになりました。IPv4アドレスの枯渇は通信事業者や加入者にとって現実的な問題となり、業界は長期的な解決策に取り組んできました。

IPv4の後継であるIPv6は、1998年12月にIETF(インターネット技術タスクフォース)がドラフト規格として発表し、2012年6月に対応フェーズとなり、2017年7月にインターネット規格として承認されました。IPアドレスを32ビットから128ビットに長くすることで、IPv6は考えられる将来のIPv4アドレス枯渇の危機を回避します。その他、IPv6では、効率性、パフォーマンス、セキュリティの向上が図られています。

IPv6が採用されて以来、IPv6への移行は広範囲に及んでいますが、一様ではありません。Google、Alexa、Facebook、Yahoo、YouTubeなどの主要なWebコンテンツプロバイダーはIPv6への完全移行を実現し、ほとんどの携帯電話事業者、ISP、携帯端末メーカーは両規格を同時にサポートしています。一方で、既存のネットワークインフラを変更するためのコストが高いため、企業のIPv6導入は遅れています。IPv4が中心のウェブサイト、デバイス、ネットワークが多数存在するため、サービスプロバイダー、企業、その他の組織の多くは、自社のネットワークがIPv6への完全移行を実現していても、IPv4とIPv6の両方の接続をサポートする必要があります。

IPv4とIPv6の両方を含む現在のハイブリッド環境と、IPv6への移行が必然的に段階的に行われることから、移行を容易にするだけではなく、既存のIPv4環境を延長する技術が導入されるようになったのです。ネットワークアドレス変換(NAT)とキャリアグレードNAT(CGNAT)ソリューションにより、1つのIPv4アドレスを複数の接続デバイスやサイトで共有できるため、企業はIPv4への既存の投資を活用し、コストのかかるIPv4アドレスを市場で追加購入せずに済むようになります。移行技術は、IPv4とIPv6アドレス間の変換や、互換性のないネットワークをトラフィックが通過できるようにするトンネリングを可能にし、2つの標準を共存させることができるようにするもので、NAT64、DNS64、MAP-T、MAP-E、DS-Lite、LW406、6rd、464XLATなどがあります。

A10のIPv6移行について

A10のCGNAT/IPv6移行ソリューション A10 Thunder® CGNは、サービスプロバイダー、コンテンツプロバイダー、高等教育機関、企業において、IPv4の延命とIPv4とIPv6ネットワーク間の変換およびトンネリングをサポートし、シームレスなIPv6移行を実現するのに貢献します。A10のCGNATは、高可用性・高性能かつシンプルでコスト効率が高いだけでなく、既存のIPv4環境を延命し、すべてのIPv6移行技術を提供します。A10のIPv4維持およびIPv4からIPv6への移行ソリューションは、特にプロセッサ集約型の大容量ネットワーキング・タスク向けに構築されており、数百Gbpsのスループットと数億セッションの同時実行に対応します。

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ケーブルテレビ株式会社様のIPv4枯渇対策事例と、CGNの導入メリットや近年増加するオンラインゲームトラフィックへの具体的な対応策、また将来的なIPv6への移行について最新トレンドを踏まえてご紹介します。

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