本リリースは 2020年5月27日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳をベースにしています

モバイル通信事業者は、超高速モバイル接続とさまざまな新しいアプリケーションやスマートインフラのユースケースを生み出す新世代の5Gネットワークの到来に向かって、大きく前進しています。その前進には、コアネットワーク機能の仮想化に向けた着実な取り組みと、ネットワークおよび顧客を保護するために必要なセキュリティ投資の再検討などが含まれます。

A10 Networks(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ)とBPI Network社と共同で実施した、モバイル通信事業者(※)を対象としたグローバル調査レポート「Toward a More Secure 5G World」において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、5G展開に大幅な遅れがないことが判明しています。「商用展開に向けて急速に進んでいる」と回答したモバイル通信事業者の割合はこの1年で大幅に増加しており、2019年に実施した調査における26%から45%に上昇しています。ほぼすべての回答者が、セキュリティ強化は重要なネットワーク要件であり、5G時代の最大の懸念事項であると述べています。

(※)アジアの通信事業者は対象に含まれていますが、日本の通信事業者は含まれていません

初期の5Gネットワークは、承認済みのノンスタンドアロン5G標準を基に設計されています。しかし本調査において、30%の回答者がすでにスタンドアロン5Gの積極的な追加を計画していると答え、さらに9%がスタンドアロンに直接移行すると答えています。スタンドアロン5Gでは、仮想化されたクラウドネイティブなサービス型アーキテクチャを利用したまったく新しいネットワークコアが必要です。実際、多くの回答者がネットワーク仮想化に向かって著しく進展していると答えています。

BPI Network社のソートリーダーシップ担当ディレクターであるDave Murray氏は次のように述べています。

「われわれの最新の調査では、世界中の主要なモバイル通信事業者の5G計画は順調に進んでおり、今後数か月以内に商用構築が始まると予測できます。COVID-19は事業者にとって短期的な遅延をもたらす可能性がありますが、結果的にはパンデミックによって高速で大容量の5Gネットワークとそれが実現するアプリケーションやユースケースに対する世界的なニーズが示されました。」

本調査のサマリー:

  • 81%が、業界の5Gに向けた進展は主要市場の多くで急速に進んでいるか、少なくとも予想どおりであると答えています。
  • 71%が1年半以内に5Gネットワークの構築を開始する予定であり、このうち3分の1は開始済みであるか2020年中に開始予定です。
  • 95%がネットワーク機能の仮想化が5G計画にとって重要であると答えており、4分の3の企業は仮想化までもう少しのところであるか、仮想化に向けて順調に進展していると答えています。
  • 99%がモバイルエッジクラウドの導入を5Gネットワークの重要事項と見なしており、65%が1年半以内に5Gネットワークへのエッジクラウドの導入を見込んでいると答えています。

グローバルでモバイル事業者向けのセキュアアプリケーションサービスを提供するA10 NetworksのワールドワイドバイスプレジデントであるGunter Reissは次のように述べています。

「世界中のモバイル事業者は、仮想化され、セキュアな5Gによる新世界の需要に積極的に対応する必要があります。つまり、モバイルエッジなどの重要な保護ポイントにおけるセキュリティ強化、クラウドネイティブインフラストラクチャのデプロイ、ネットワーク機能の統合、新しいCI/CDツールとの連携とDevOps自動化ツールの活用、そして、できる限りアジャイルかつハイパースケールなサービス型アーキテクチャに移行するということです。これらすべての対応により、既存ネットワークからすぐに利益がもたらされ、より広範な5Gの普及と、革新的で信頼性の高い低遅延のユースケースを展開するというモバイル通信事業者の最終目標にさらに近づくことができます。」

主な調査結果:

【課題 - セキュリティの責務】
業界における5Gの主な課題:
  • 高額な構築コスト (59%)
  • ネットワークセキュリティ (57%)
  • 新しい技術スキルの必要性 (55%)
  • 5G対応デバイスの不足 (42%)
5Gにおけるセキュリティの重要性:
  • 5G計画でセキュリティが重要であると99%が回答。ネットワークの到達範囲やサービスエリア、ネットワークの帯域容量やスループットよりも高い回答を得ています。
  • 97%が、増加するトラフィックや接続デバイス、ミッションクリティカルなユースケースによって、5Gのセキュリティと信頼性の懸念が大幅に高まると回答。
  • 93%は、5Gの要件によりセキュリティ投資にすでに影響が表れている(52%)か、評価段階にある(41%)と回答。
【5Gの採用促進が期待される上位のユースケース】
今後2年間:
  • 超高速接続(81%)
  • 産業オートメーションとスマートマニュファクチャリング(62%)
  • スマートシティ(54%)
  • コネクテッドカー(33%)

今後5〜6年:
  • スマートシティ(62%)
  • 超高速接続(59%)
  • コネクテッドカー(57%)
  • 産業オートメーションとスマートマニュファクチャリング(42%)

「世界のモバイル通信事業者は、5Gによる新しい需要に積極的に対応する必要があります」とReissは述べています。

詳細なレポートのダウンロード(英語)

About the BPI Networkについて

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詳しくはwww.bpinetwork.orgをご覧ください。

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