A10ネットワークスのセキュリティソリューションブランドである「A10 Defend」配下の製品「A10 Defend Threat Control」では、A10のセキュリティリサーチチームがDDoS攻撃の状況をワールドワイドで観測・追跡しています。本ブログでは、A10 Defend Threat Controlによる2026年6月21日から7月20日までの観測データをもとに、最新のDDoS攻撃動向についてご紹介します。
この記事の要点
- 6月21日から7月20日までのDDoS攻撃観測データでは、世界全体の攻撃回数が先月より若干増加しました。
- 世界全体ではブラジルへの攻撃数が突出しており、攻撃手法は前月に引き続きDNSが最多でした。
- 日本への攻撃回数は、Carpet Bombing攻撃が観測された先月の約3,500回から、今月は約1,200回へと約3分の1に減少しました。
- 日本でもDNSを用いた攻撃が最多であり、ARMベースのデバイスやプロトコルを悪用した攻撃も観測されています。
- 標的となった業種では、従来の傾向と大きく変わらず、ホスティングサービスへの攻撃が上位となっています。
■ 世界でのDDoS攻撃発生状況
この期間における攻撃発生状況をマップで表したのが下図です。全体の攻撃回数は先月と比べて若干増加しており、今月もブラジルへの攻撃数が突出して観測されました。
1回あたりの攻撃時間は先月と同様の傾向が見られました。攻撃手法ではDNSを用いた攻撃が先月に引き続き最多となっています。一方で、ARMを用いた攻撃(後述)が上位に含まれることが今回の期間の特徴です。
■ 日本へのDDoS攻撃について
この期間における攻撃回数を時系列で表したのが下図です。Carpet Bombing攻撃が観測された先月(約3,500回)と比較すると、今月は約1,200回と約3分の1に減少しました。
また、世界での観測状況と同様に、日本でもDNSを用いた攻撃が最多であり、ARMを用いた攻撃も観測されています。
A10 Defend Threat Controlにおける Attack Type「ARM」は、ARMベースのデバイスやプロトコルを悪用した攻撃を分類したものです。ARMは、IoTや組み込みシステムで広く採用されているプロセッサアーキテクチャであり、ARMを搭載したさまざまなIoTデバイスが企業や家庭に普及しています。これらのデバイスの中には脆弱性が残されたまま運用されているものもあり、それらのデバイスが攻撃対象として狙われたり、攻撃の踏み台として悪用されたりする可能性があります。
今回の期間で標的となった業種を分類し、その攻撃回数を比較したのが下図です。従来の傾向と大きな変化は見られず、ホスティングサービスへの攻撃が上位を占める結果となっています。
■ まとめ
今回の観測から、世界全体では前月に引き続きブラジルへの攻撃が多く観測され、DNSを用いた攻撃が主要な手法となっていることが確認されました。一方、日本では先月に観測されたCarpet Bombing攻撃の影響が収まり、攻撃回数は大幅に減少しました。しかしながら、DNSを用いた攻撃に加え、ARMベースのデバイスやプロトコルを悪用した攻撃も観測されており、引き続き多様な攻撃手法への警戒が必要であることがうかがえます。
A10 Defend Threat Controlでは、簡易版として無料でお試しいただけるサイトをご用意しています。簡易版であるため機能は制限されていますが、A10ネットワークスのリサーチチームが実際に収集したデータを用い、本ブログでご紹介した内容の一部をご覧いただくことができます。
- A10 Defend Threat Control機能限定お試し版:https://threats.a10networks.com/
- A10 Defend Threat Control製品紹介:
https://www.a10networks.co.jp/products/network-security-services/threatcontrol.html
