A10ネットワークス株式会社(本社:東京都港区、日本法人代表 兼 社長 米国本社ヴァイスプレジデント兼務:川口 亨、以下A10)は、国立大学法人群馬大学(所在地:群馬県前橋市、以下、群馬大学)が、サブネットの細分化による脅威拡散の防止に向けて、キャリアグレードNAT(CGNAT)ソリューション「A10 Thunder CGN」を導入したことを発表します。

■導入背景

群馬大学は、分散したキャンパスの情報基盤を一括管理するため、データセンターを中心とした群馬大学学術情報ネットワーク「GUNet2022」を構築しています。同大学では、基幹ネットワークの高速化や地区間回線の二重化、認証強化による不正利用や脅威の拡散防止、インシデント追跡といった高速・安定・安全な環境整備を進めるため、研究室や部署ごとに適切な単位でサブネットを細分化することを検討しました。

サブネットを細分化するには十分なアドレスが必要であり、グローバルアドレスからプライベートアドレスへ切り替える最適なNATソリューションが必要になりました。検討の結果、細かいチューニングが可能かつコスト面の要件を満たしており、NAT専用機として通信事業者にも豊富な導入実績を持つ「A10 Thunder CGN」の採用を決定しました。

■導入効果

A10 Thunder CGNは、IPv4の接続性を拡張しながらIPv6へのシームレスな移行が可能なCGNAT/IPv6移行ソリューションです。キャリアグレードの性能で大規模ネットワークにも対応でき、通信事業者はもちろん企業にも多く採用されています。

群馬大学の学術情報ネットワークでは、グローバルアドレスでバックボーン部分を、プライベートアドレスで研究室や部署サブネットをそれぞれ構成しており、プライベートアドレスとグローバルアドレスの変換処理にA10 Thunder CGNを使用しています。

データセンター側ではA10 Thunder CGNが冗長構成で設置され、有線・無線を合わせた1万5000台ほどの端末がこれに紐づいており、NATセッション数はピーク時で700万ほどに達します。

今回の刷新によって、全学内の端末を追跡可能なプライベートネットワークの導入に成功するとともに、研究室間の通信を禁止することで脅威拡散の防止を実現しました。結果として、研究室などの単位でそれぞれ代表者を明確化する可視化が進み、マイクロセグメンテーションとしての環境整備にも寄与しています。

■群馬大学が実現した、脅威の横展開防止イメージ

群馬大学が実現した、脅威の横展開防止イメージ

■導入イメージ図

A10 Thunder CGNを導入した群馬大学のネットワーク構成図
A10 Thunder CGNを導入した群馬大学のネットワーク構成図

■群馬大学

https://www.gunma-u.ac.jp/

A10 Networks / A10ネットワークス株式会社について

A10 Networks(NYSE: ATEN)は、サービス事業者やクラウド事業者および企業で利用される5Gネットワークやマルチクラウドアプリケーションのセキュリティを確保します。高度な分析や機械学習、インテリジェントな自動化機能により、ミッションクリティカルなアプリケーションを保護し、信頼性と可用性を担保します。A10 Networksは2004年に設立されました。米国カリフォルニア州サンノゼに本拠地を置き、世界117か国のお客様にサービスを提供しています。

A10ネットワークス株式会社はA10 Networksの日本子会社であり、お客様の意見や要望を積極的に取り入れ、革新的なアプリケーションネットワーキングソリューションをご提供することを使命としています。

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  • ビジネス開発本部 マーケティング部
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