A10ネットワークスは、企業におけるAI活用の進展と、それを支えるインフラの成熟度を調査・分析した最新レポート「2025年版AIインフラの現状レポート」の日本語版を公開しました。

本レポートでは、76%の組織がすでに生成AIを導入している一方で、AI基盤における最大の課題として49%がセキュリティを挙げたことが明らかになりました。AI活用が実験段階から実運用へと進む中、インフラのセキュリティ、スケーラビリティ、パフォーマンスが新たなボトルネックとなりつつあります。

■ 調査結果の概要

1. AI活用は急速に拡大、しかしインフラは準備不足

多くの企業がAI活用を進める一方で、既存のインフラはAIが要求する大量のデータ処理や急激な負荷変動に十分対応できていない実態が浮き彫りになりました。

  • 生成AIをすでに活用している組織:76%
  • 将来のAIワークロードを支える体制に「自信がある」組織:53%
  • 自動スケーリングを実装済みの組織:19%

2. AI時代のインフラ課題は「セキュリティ」「スケール」「パフォーマンス」

従来のトランザクション中心のIT基盤では、AIワークロード特有のデータフローと処理要件に対応しきれないケースが増えています。こうした中、AI基盤における主な課題として以下が挙げられています。

  • セキュリティ:49%
  • スケーラビリティ:38%
  • パフォーマンス:38%

3. 79%の組織が「18か月以内のインフラ刷新」を計画

AI活用は試行段階を終え、本格的な事業利用フェーズに移行しています。先進的な企業は、保守的な延命ではなく、AI前提で設計されたインフラへの刷新を競争力の源泉と捉えています。

  • 今後18か月以内にインフラの近代化を予定する組織:79%

4. インフラの最新化で重視される3つの領域

現在インフラの最新化を計画している組織は、以下の3つの重要な領域に重点を置いていることが調査で明らかになりました。

  • インフラ:高性能ネットワーク、インテリジェントなロードバランシング、エッジコンピューティングにより、AIアプリケーションが求める低遅延・高可用性の実現を進めています。
  • ハイブリッドクラウド:AIアプリケーションが実行される場所に寄らず一貫したパフォーマンスが求められており、オンプレミスとクラウド間で柔軟にワークロードを移動できる環境によって、一貫したスケーラビリティ・可視性・自動化の実現が進められています。
  • セキュリティ:最大の課題でありながら、AI専用の防御策を導入済みの組織は40%のみです。AIデータフローを遅延させることなく保護するセキュリティ対策への必要性が高まっています。

■ レポートのダウンロード

「2025年度版 AIインフラの現状」日本語版は、以下リンクよりダウンロードいただけます。

https://info.a10networks.com/CNT-JP-2026-6-30-SP-DD-DEF-AIReport_Reg.html

■ 調査方法

・調査対象:
テクノロジー、医療、金融サービス、製造、教育等、各種業界のIT専門家(IT運用、サイバーセキュリティ、インフラ、アーキテクチャ担当者、経営幹部)
・調査内容:
導入の現状とワークロードの種類/AIに関する新たな優先事項と戦略的アプローチ/インフラのホスティング環境/パフォーマンスおよびスケーリング機能/インフラの問題点と最新化計画/セキュリティ、可視性、データガバナンスの課題

※ 本レポートはグローバル調査結果を基に分析しています。