謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

A10ネットワークスは、セキュリティや可用性を確保するための多様なネットワーク・セキュリティ機能を備えたアプリケーションサービスゲートウェイ「A10 Thunderシリーズ」を提供しています。現在、日本国内の売上はグローバルの4分の1以上を占め、2022年は270社近くの新規顧客を獲得するなど、サプライチェーンの危機や経済的に困難な背景においても売上成長率を確保することができました。

2023年は、テレワークの常態化や拡大、エッジコンピューティング、分散クラウドへの期待が進み、トラフィックの増加やセキュリティリスクの変化への対応が求められる年になると考えています。

A10は従来から、大規模なクラウド環境や、プライベートクラウドにおいてハイパフォーマンスなソリューションを提供しておりましたが、今後分散クラウド環境においても、それぞれをつなぐ場所で、トラフィック制御や負荷分散、セキュリティなどの機能を提供していきます。

■増加するDDoS攻撃への対処

昨今の国際情勢によりDDoS攻撃は増加し、その対策の重要性は依然にも増して高まっています。

A10は、DDoS攻撃対策ソリューションと脅威インテリジェンスを2023年における注力分野の一つと捉え、この分野における機能やサービスを拡張していきます。当社の持つ長年にわたるDDoS攻撃対策の知見を、お客様がネットワーク内の脅威を特定するための情報として活用したいと考えています。

また、AWSやAzureなど、主なクラウドでのADCやTPS製品の拡張に注力し、DDoS攻撃検知機能をアップデートするほか、新しいハードウェアやプラットフォームのリリースを予定しています。

■企業のDX推進・ゼロトラストネットワークの実現支援

2022年は、テレワークとオフィス勤務を組み合わせた「ハイブリットワーク」の浸透が進み、2023年も継続すると考えられます。A10は、ゼロトラストの考えに基づいた、安心で快適なテレワーク環境を実現するクラウドサービス「A10 Cloud Access Controller」の提供を2022年10月に開始いたしました。ハイブリッドワーク、DX推進の支援を引き続き行ってまいります。

■5G・IoTの普及に伴う大容量高速通信の担保

総務省は、2022年5月に発行した「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」にて、2023年度末には5Gの人口カバー率を95%に高める方針を発表しています。高速で大量のデータを扱う必要性に加え、リアルタイム性の高い通信が求められることも増えてくると、 分散クラウド環境が不可欠になります。2023年は、5G技術による変革がさらに進むため、セキュリティへの備えがこれまで以上に重要となり、激変する市場への対応が求められています。

A10は、大容量の高速通信とセキュリティを担保するための5G対応ソリューションを提供してまいります。

2023年が皆様にとってさらなるご繁栄の一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

A10ネットワークス株式会社
日本法人代表 兼 社長 米国本社バイスプレジデント
川口 亨

A10ネットワークス株式会社 日本法人代表 兼 社長 米国本社バイスプレジデント 川口 亨