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5G導入に向けセキュリティを推進する グローバルのモバイル通信事業者についての 調査結果を公開【抄訳】

通信事業者はIoT関連での大きな収益機会を見込んでいるが、同時にセキュリティリスクの劇的な増大を予測

*本リリースは 2019 年 5月 6 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳をベースにしています

セキュアアプリケーションサービスを提供するA10 Networks(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、創業者 兼 CEO:リー・チェン、以下A10)は、Business Performance Innovation(BPI) Networkと共同で、5Gネットワークをテーマとしたグローバルのモバイル通信事業者(※)に対する調査を実施しました。本調査において、モバイル通信事業者が今後の5Gネットワークの展開とIoTがもたらす多くのユースケースにより大きな収益機会が生まれると期待しており、一方それを実現するにはセキュリティの大幅な向上が不可欠であると考えていることが判明しています。

今回発表する調査「スマートな未来を守るために(Securing the Future of a Smart World)」は、モバイル通信事業者が5Gの商用化に向けて決然と舵を取っており、その上でセキュリティが最大の懸念事項であることを示しています。

  • 67%の通信事業者が、最初の商用5Gネットワークを1年半以内に、20%が2年以内に導入予定
  • 94%の通信事業者が、5Gネットワークでは、ネットワークトラフィックや接続デバイス、ミッションクリティカルなIoT関連のユースケースの増加により、セキュリティと信頼性のリスクが大幅に増加すると予測
  • 79%の通信事業者が、現在のセキュリティ投資における考慮事項のひとつとして5Gを挙げている

モバイル通信事業者は5Gの商用化に向けて決然と舵を取っている 約3分の2が商用5Gネットワークを1年半以内に、20%が2年以内に導入予定

米A10 NetworksのヴァイスプレジデントであるGunter Reissは次のように述べています。

「モバイル通信事業者は、5Gの展開を進める中で、収益機会の拡大と魅力的な新しいユースケースを期待しています。同時に、5Gネットワークではセキュリティリスクが劇的に高まり、信頼性を確保する必要があることも認識しています。自律走行車やスマートシティ、遠隔患者監視などの新しいミッションクリティカルなアプリケーションにおける人や企業の安全とセキュリティにとって、ネットワークの信頼性は不可欠なものとなります。一方、トラフィックと接続デバイスの劇的な増加は、サイバー攻撃の範囲と規模を大幅に拡大させるでしょう。」

しかしモバイル通信事業者は、5Gの到来に向けたネットワークの強化のために、多くの課題を残しています。例えば、79%がGi/SGiファイアウォールの更新が必要であると答えている一方で、実装を完了しているのはわずか11%に留まりました。

5Gによる新しい収益機会と用途

本格的な5Gネットワークの可能性を具現化するためには、モバイル通信事業者による大規模な投資が必要となり、その投資の回収は重要な課題です。モバイル通信事業者は、収益拡大とビジネスモデルの革新に大きなチャンスを見出しています。

(モバイル通信事業者が回答した)5Gから得られる上位のメリット:

  • 67% - モバイル市場全体の成長
  • 59% - 顧客サービスと満足度の向上
  • 43% - 5Gによる新しいビジネスモデルの創出

(モバイル通信事業者が回答した)5Gを推進する主な要因:

  • 61% - スマートシティ
  • 48% - 産業オートメーションとスマートマニュファクチャリング
  • 39% - 高速接続
  • 37% - 固定無線
  • 35% - コネクテッドカー

モバイル通信事業者の考える5Gのメリットと推進要因

5Gにおけるセキュリティの必要性

5Gにおけるセキュリティの主な懸念事項は、コアネットワークのセキュリティとDDoS防御です。

  • 63%の通信事業者が、高度なDDoS防御が5Gネットワークで必要な最も重要なセキュリティ機能である考えています。
  • 98% の通信事業者が、5Gにおいてコアネットワークのセキュリティが非常に重要である(72%)、または重要である(26%)と答えています。
  • 79%の通信事業者が、Gi/SGiファイアウォールを更新済み、または今後更新予定と答えています。
  • 73%の通信事業者が、GTPファイアウォールを更新済み、または今後更新予定と答えています。

モバイル通信事業者が考える5Gにおけるセキュリティの必要性

米A10 NetworksのヴァイスプレジデントであるGunter Reissは次のように述べています。

「モバイル通信事業者は、これからのスマートでコネクテッドな世界におけるセキュリティ向上の重要性を深く理解しています。今こそ、これらの懸念に対応すべく、従来のDDoS防御を更新し、ネットワークのコアとエッジにおいてセキュリティ機能を集約する計画を積極的に進めるべきです。A10の通信事業者向けの5Gセキュリティソリューションには、Gi/SGiファイアウォールやGTPファイアウォール、AIベースのDDoS防御などが含まれ、ネットワークセキュリティの確保と拡張および、5Gで発生する大規模なサイバー攻撃からの保護を実現します。」

調査方法の詳細

本調査は、A10がBusiness Performance Innovation(BPI)Networkと協力して5Gに関する業界の動向や優先事項、懸念を把握するために、グローバルのモバイル通信事業者(※)のITおよびビジネス・リーダー 145名を対象に実施しました。

※アジアの通信事業者は対象に含まれていますが、日本の通信事業者は含まれていません

BPI Networkについて

Business Performance Innovation (BPI) Networkは、ITやマネジメント変革、ビジネス・リエンジニアリング、プロセス改善、戦略的プランニングを担当する約5万人の責任者に向けて、ソートリーダーシップを発揮するプロフェッショナルなネットワーク組織です。今日の企業におけるチーフ・イノベーション・オフィサーや革新戦略担当者の新たな役割を推進することに特化しています。BPI Networkは、継続的な調査、信頼できるコンテンツ、P2Pのコミュニケーションを通じて、組織内の変革を推進しているグローバルな経営陣により形成されています。業務、IT、金融、調達、営業、マーケティング、製品開発などの部門責任者や事業責任者は、21世紀型の組織において基礎的な規律と機能の革新を求めています。彼らは、新しい独創的なソリューションとアプローチが、いかにビジネスの価値を高め、顧客を満足させ、持続可能性を確保し、世界中の企業に競争優位性をもたらすかを実証しようとしています。

詳しくはwww.bpinetwork.orgをご覧ください。

A10 Networks / A10ネットワークス株式会社について

A10 Networks(NYSE: ATEN)はセキュアアプリケーションサービスにおけるリーディングカンパニーとして、高性能なアプリケーションネットワーキングソリューション群を提供しています。お客様のデータセンターにおいて、アプリケーションとネットワークを高速化し可用性と安全性を確保しています。A10 Networksは2004年に設立されました。米国カリフォルニア州サンノゼに本拠地を置き、世界各国の拠点からお客様をサポートしています。

A10ネットワークス株式会社はA10 Networksの日本子会社であり、お客様の意見や要望を積極的に取り入れ、革新的なアプリケーションネットワーキングソリューションをご提供することを使命としています。

詳しくはホームページをご覧ください。

URL:https://www.a10networks.co.jp/

Facebook:https://www.facebook.com/A10networksjapan

A10 Networks, A10 ロゴ, A10 Thunder, Thunder, ACOS, A10 Harmonyは米国およびその他各国におけるA10 Networks, Inc. の商標または登録商標です。その他上記の全ての商品およびサービスの名称はそれら各社の商標です。

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ビジネス開発本部 マーケティング部
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