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DDoSスクラビングサービスについて、サービスプロバイダーや企業が知っておくべきこと - パート3

効率的なDDoSスクラビングサービスを展開した2つの事例

本記事は米国A10 Networksが発行したブログをベースにしています。原文はこちらよりご覧ください。

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サービスプロバイダーが加入者にDDoSスクラビングサービスを提供する際に考慮すべき点はいくつかありますが、一般的にはこれらの考慮事項はビジネス、技術、経済の3つのカテゴリに分類されます。

  • ビジネスに関する考慮事項 - DDoS の動向
  • 技術的な考慮事項 - DDoS 防御のデプロイメントに関する選択肢
  • 経済的考慮事項 - 収益性の高い DDoS スクラビングソリューションの展開

この記事では、DDoSスクラビングサービスを展開する前にサービスプロバイダーが検討すべき事項や、企業がプロバイダーから提供されているDDoS対策サービスを選択する際に考慮するべき事項を3回に渡り紹介します。

パート1では、DDoS攻撃の動向やDDoSスクラビングサービスを提供する際に考慮すべき点を、パート2では自動化されたDDoS防御ソリューションにより効果的なDDoSスクラビングサービスを展開する方法をご紹介します。最後となるパート3では、これらの考慮事項がサービスプロバイダーのサービス向上、普及率の向上、加入者のロイヤリティ改善にどのように役立ったかを示すいくつかの事例を紹介します。

事例:サービスプロバイダーがDDoSスクラビングサービス実装後に得た主要な結果2例

最後に、DDoS スクラビングサービスを提供することでサービスプロバイダーがどのように利点を得たか、いくつかの事例で見てみましょう。

Leasewebの事例:

Leasewebは、グローバルに展開するWebホスティング会社です。同社は、攻撃を阻止し、加入者の満足度を高めるために、DDoSスクラビングサービスとIP保護システムの構築を目指しました。
そして同社は、自社のインフラストラクチャ用のDDoS防御システムを構築し、ビジネステナントにDDoSスクラビングサービスを提供することに成功しました。

DDoS・IP保護システムを選択するにあたって、Leasewebは、次の条件を満たす必要がありました。

  • グローバルな可用性
  • 個々のIPアドレスの保護
  • Leasewebシステムへの統合と自動化
  • パフォーマンスへの影響を最小限に抑えつつ最高の信頼性を実現
  • 24×7サポートとセキュリティオペレーションセンター

DDoS対策専用アプライアンス A10 Thunder®TPSを90日間使用し、25,000を超えるIPアドレスを緩和したところ、次の結果が得られました。

  • 約98%の攻撃を自動的に緩和
  • ネットプロモータースコア(NPS)が上がり、加入者のロイヤリティ向上に貢献
  • サポートへの問い合わせを約11%削減

ここをクリックして導入事例全体を表示(英語)

Acorus Networksの事例:

もう一つの事例は、フランスに拠点を置くインターネットサービスプロバイダ(ISP)であるAcoru Networksです。

DDoS 攻撃に対する防御のために、Acorusは可能な限り攻撃元に近づけることを目指しました。

その基準には以下が含まれます。

  • セキュアなIPトランジット接続
  • HTTPSによるAPIとWebサイトの保護
  • インフラストラクチャの保護

DDoSスクラビングサービスを構築した後、Acorusは次のようなさまざまな利点を得ることができました。

  • 増え続けるDDoS攻撃の規模に合わせて担当者を増やす必要のない完全な自動化
  • 物理および仮想アプライアンス版Thunder TPSを統合管理
  • DDoS 攻撃の効果的な阻止
まとめ

DDoS 攻撃は、増加し続けています。サービスプロバイダーにとって、自動化されたDDoS 防御ソリューションを自社のネットワークに実装することは、セキュリティ保護に向けた重要なステップとなります。

結論として、ネットワークの中で、サービスプロバイダーは、加入者にDDoS防御サービスを提供するのに理想的な場所になっています。

自動化されたインテリジェントで包括的なDDoSスクラビングサービスにより、サービスプロバイダーは信頼性の高いパフォーマンスを維持し、収益率を高めながら、加入者の個々のニーズを満たすことができます。

一方、このような DDoS防御サービスを提供するサービスプロバイダーを利用している企業は、より高いレベルのビジビリティと可用性の高いサービス、カスタマイズされたセキュリティを享受できます。

DDoSスクラビングサービスが上記の考慮事項を使用して実装されている場合、すべてのサービスプロバイダーは、これらの利点が投資に十分な価値があることがわかります。

この記事は、A10 Networks., IncのDonShinとHeavy Readingのチーフ・アナリスト、Jim Hodgesが最近行ったWebセミナーの内容を基にしており、こちらから無料でその内容を視聴することができます。(英語)
DDoS 対策専用アプライアンス A10 Thunder®TPSの詳細はこちらからご覧いただけます。

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