シンプレクス株式会社

1ミリ秒単位のスピードと安定性が要求される金融取引システムでAXシリーズが採用

金融機関のフロント業務をIT で支援するシンプレクス株式会社。機関投資家向けのディーリングシステムから、個人投資家向けのインターネット取引システムに至るまで、幅広いサービスを提供しています。なかでも外国為替証拠金取引(FX)に代表される金融取引システムのクラウドサービスは、圧倒的な市場シェアを獲得しています。高いパフォーマンスと安定性が求められる金融機関向けクラウドサービスの基盤としてシンプレクスが選んだのは、A10ネットワークスのAXシリーズでした。

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シンプレクス株式会社

パフォーマンス確保と安定した運用を実現したうえに、コスト削減と運用負荷軽減まで実現できました。
AXシリーズの高機能な仮想化機能はクラウド環境に最適です。

課題:SSL鍵長増加による、SSLパフォーマンス低下の懸念

金融機関におけるIT投資は業務効率化・コスト削減を目的としたものから、経営目標の実現・収益の拡大を目的としたものへ大きくシフトしています。シンプレクス株式会社は、金融機関が収益の最大化のためのIT投資を行う分野を金融フロンティア領域と定義し、この領域に特化したソリューションを提供しています。なかでも外国為替証拠金取引(FX)に代表される金融取引システムのクラウドサービスは、圧倒的な市場シェアを獲得しています。

「こうしたサービス基盤の一部で使っているロードバランサーがキャパシティ面での限界を迎えることをきっかけに、それまで感じていた課題を解決できる新たな製品の選定がスタートしました。」

岸卓甫氏はシステム再構築の契機をそう振り返り、当時の課題を説明してくれました。最大の課題は、推奨されるSSL鍵長の増加によるSSLパフォーマンスの低下です。金融取引システムが機密性の高い情報を取り扱うという性格上、シンプレクスではサイト全体をSSLの暗号化通信で構成しています。そのため、1024ビットSSLから2048ビットへの移行がサイト全体のパフォーマンス低下に影響していました。

「金融取引を行なうサイトでは、相場の変動時に急激なアクセス集中が発生します。わずかなネットワークの遅延や判断の遅れが取引に影響することもあり、ピーク時のアクセスに耐えるパフォーマンスの確保は、サービスを提供するために最低限クリアしなければならない条件なのです。」

さらに岸氏は、SSLアクセラレーターのライセンス体系についても言及しました。当時利用していたロードバランサーのSSLアクセラレーターは、1秒あたりのトランザクション数に応じたライセンス体系を取っていたのです。このため、サービス追加や利用者増加のたびに、ライセンスを購入しなければなりませんでした。

検証:性能とコストのバランス、仮想化を含めた機能の高さが決め手

新たに導入する機器の選定にあたり、最初に候補となったのは当然、当時利用していた製品と同じベンダーの後継製品です。さらに比較検討の対象として、A10ネットワークスのAXシリーズが挙げられました。比較検討時の印象を岸氏は、次のように語ります。

「インテグレーターの紹介で、世界的にシェアを伸ばし続けているAXシリーズを知りました。特に注目したのは、性能とコストのバランスです。実際に検証を行った結果、既存の製品の半分のコストで8倍の性能を得られることがわかりました。」

AXシリーズは製品を一度購入すれば、機能やパフォーマンスごとのライセンス料はかからずすべての機能を使用できるため、追加費用の発生する心配がありません。クラウドサービスでは複数のサービスをひとつのインフラで提供しなければなりませんが、こちらもADP(Application Delivery Partition:仮想ロードバランサー)機能によりAXシリーズが持つ標準機能の一部として実現できます。また、以前のベンダーの製品では独自のスクリプト言語を使ってアクセスを振り分ける処理をしていましたが、AXシリーズにもaFleXというスクリプト言語が搭載されており、同様の処理が可能です。

「ベンダー独自の機能を利用している処理部分の移行には、最初は不安もありました。しかしA10ネットワークスのエンジニアからのサポートによって安心して進めることができました。」

岸氏が不安なく取り組めたというロードバランサーの移行は、実際スムーズに進みました。2013年春に機器選定を終え、同年6月のカットオーバーという早さからも、スムーズさがうかがえます。

導入効果:パフォーマンス向上と運用負荷軽減を実感

AXシリーズ導入の効果は、高いパフォーマンスと安定性という点ですぐに表れました。パフォーマンスを手軽に確認できるモニタリング機能の充実が、運用負荷の軽減にも役立っていると言います。

「クラウドサービスを安定して提供するためには各サービスのパフォーマンスを確認しなければなりませんが、AXシリーズはWeb GUIを使ったモニタリングが使いやすいので助かっています」

岸氏はさらに、データプレーンとコントロールプレーンが分離(*1)されていることで運用が楽になったと続けました。以前のロードバランサーでは保守作業の負荷がサービスパフォーマンスに影響していたため、アクセスの少ない時間帯を選んで作業しなければなりませんでした。AXシリーズではそうした心配がなく、メンテナンススケジュールを柔軟に組むことができます。

AXシリーズの優れた仮想化機能と余裕あるパフォーマンスを得たことで、今後のサービス展開にもスピーディに対応可能な基盤を作ることができたと、岸氏は今回のリプレースを評価しています。

「金融機関向けクラウドサービスは市場の変動というひとつの要因でアクセス数が変動するため、ピーク時にはお客様からのアクセスが集中します。AXシリーズのおかげで1秒間に数千件単位で集中するアクセスにも余裕を持って対応でき、新サービスの立ち上げにも即応できる体制が整ったと自負しています。今後は、アプリケーションや顧客ごとに異なる設定をすることができるADP機能を使用して、柔軟なクラウドサービスを構築したいと思っています。」

* AXシリーズで使用されている独自OS ACOSは、データプレーンとコントロールプレーンを分離させたアーキテクチャーを採用することにより、管理画面への接続やレポーティング等で万が一管理系トラフィックの負荷が上がった場合でも、実データトラフィックへの影響を回避できる設計となっている。

ネットワーク構成図

ネットワーク構成図

AX シリーズについて

A10 ネットワークスのAX シリーズは、業界最高のプライスパフォーマンスを提供する次世代のアプリケーションネットワーキングプラットフォームです。 ハイパフォーマンスで拡張性の高いWeb アプリケーションデリバリーサービスを構成し、アプリケーションの可用性を最大化することによって企業やISP のビジネスをサポートします。 AX の Advanced Core Operating System(ACOS)アーキテクチャは、Scalable Symmetrical Multi-Processing (SSMP)テクノロジを搭載する革新的なOS であり、数々の賞を受賞しています。 設計段階から最適化されたマルチCPU アーキテクチャを持つACOS は、パフォーマンス、拡張性、信頼性において他社製品よりはるかに優れています。 詳しくはこちらのホームページをご覧ください。
https://www.a10networks.co.jp/

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A10ネットワークスが独自に開発したオペレーティングシステム、Advanced Core Operating System (ACOS)は、マルチコア・マルチCPU構成で、各CPUが完全に独立した並列処理を実現し、マルチコアCPU特有の問題であるデータコピーやロッキングをなくすことにより、CPUのパフォーマンスを最大限に発揮させることを可能にしています。

A10 Networks / A10ネットワークス株式会社について

A10 Networks(NYSE: ATEN)はアプリケーションネットワーキングおよびセキュリティ分野におけるリーダーとして、高性能なアプリケーションネットワーキングソリューション群を提供しています。お客様のデータセンターにおいて、アプリケーションとネットワークを高速化し可用性と安全性を確保しています。A10 Networksは2004年に設立されました。米国カリフォルニア州サンノゼに本拠地を置き、世界各国の拠点からお客様をサポートしています。

A10ネットワークス株式会社はA10 Networksの日本子会社であり、お客様の意見や要望を積極的に取り入れ、革新的なアプリケーションネットワーキングソリューションをご提供することを使命としています。

詳しくはホームページをご覧ください。

URL:http://www.a10networks.co.jp/

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A10 Networks、A10 Harmony、A10ロゴ、A10 Lightning、A10 Thunder、aCloud、ACOS、ACOS Policy Engine、Affinity、aFleX、aFlow、aGalaxy、aVCS、aXAPI、IDaccess、IDsentrie、IP-to-ID、SSL Insight、Thunder、Thunder TPS、UASG、および vThunderは米国およびその他各国におけるA10 Networks, Inc. の商標または登録商標です。その他上記の全ての商品およびサービスの名称はそれら各社の商標です。

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