KDDI 株式会社

豊富な機能と高いパフォーマンスで顧客開拓にも貢献 KDDIのクラウドビジネスを強力に支援するA10 vThunder ADC

KDDI株式会社(以下、KDDI)では、移動通信事業や固定通信事業、インターネット関連事業など様々なネットワーク関連ソリューションを日本国内はもとより240以上の国や地域に向け提供しています。イントラネットサービスとの接続が標準で可能であり、信頼性の高いエンタープライズ向けクラウド基盤「KDDI クラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)」では、負荷分散やセキュリティ機能を顧客に提供するアプリケーションデリバリーコントローラー(ADC)として、A10ネットワークスの仮想アプライアンス「A10 vThunder® ADC」が採用されています。

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A10 vThunder ADCをサービスに加えたことで、
 新規顧客の獲得にも一役買っています。

課題:機能面と運用面の課題により運用負荷が増大

KDDIは、auブランドで4000万人を超える会員数を誇る移動通信事業と、ブロードバンド回線を中心とした固定通信事業の両方を併せ持つ総合通信事業者です。KDDIが提供するエンタープライズ向けICTソリューションのひとつが、高い信頼性・可用性とオンデマンドで利用できる即時性を兼ね備えたクラウド基盤「KCPS」です。

KCPSではサービス開始当初から標準で負荷分散機能を提供してきましたが、ロードバランシングの機能や利用できる帯域等、スペックに関する制限や、イントラネットからのロードバランシングが困難など様々な課題があったとソリューション事業企画本部 クラウドサービス企画部 企画1グループ マネージャー 佐藤 康広氏は当時を振り返ります。

こうした課題を解決するため、あるメーカーの仮想版ADCを「拡張ロードバランサー」として採用したものの、定期的なライセンス更新やバージョンアップなど運用面での課題に直面したと佐藤氏は語ります。「当初採用したADCは運用面での煩雑さに加え、GSLB(広域負荷分散)やWAF(Webアプリケーションファイアウォール)など高度な機能を活用するには高価なライセンスの購入が必要でした」。

「以前の仕組みでは定期的にパッチをあてる必要があり、修正プログラムが公開されるたびに検証する手間がかかりました。また修正プログラムを適用するにはADCを停止させなければならず、お客様にご迷惑をかける場面がありました」と語るのは同グループ 課長補佐 和田 圭介氏です。

またKCPS利用者側でのパッチ適用とは別にライセンスの更新も毎年行う必要があるなど、運用面でも課題が多く発生していました。そこで、拡張性が高く運用面の負担も軽減することのできるADC製品を改めて検討することになりました。

検証:豊富な導入実績と多彩な機能、高いパフォーマンスが大きな魅力

 新たなインフラを検討する過程でKDDIの目に留まったのが、A10ネットワークスが提供する仮想ADCアプライアンス「A10 vThunder ADC」でした。

「仮想環境で稼働するADCを前提に検討した結果、OSに含まれるGSLBやWAF、DDoS対策など豊富な機能が標準機能として備わっている点を高く評価しました。また、既にA10のソリューションをオンプレミス環境で導入している企業も多く、その実績の多さからお客様に安心してご利用いただけるというブランド面での評価も重視しました」と佐藤氏は力説します。

さらに、パフォーマンス試験を実施したところ、新規導入を検討した他社ADCと比較して圧倒的な性能差があったと和田氏。「汎用サーバーで動作する仮想アプライアンスでは高いパフォーマンスは出ないと予想していましたが、特にHTTP通信で性能差が顕著に表れました。このことは既存のADC製品と同等の性能を求めていた我々の期待を上回る結果であり、A10 vThunder ADCが我々の要件を完全に満たしていると判断しました」。

ソリューション:追加ライセンスなしで利用でき運用管理を簡素化する新規ADCの採用

A10 vThunder ADCは、アプリケーションサービスゲートウェイ「A10 Thunder®シリーズ」のソフトウェア版であり、複数の主要なハイパーバイザーに対応しています。A10 Thunderシリーズは独自の64ビットOS「ACOS®(Advanced Core Operating System)」により圧倒的なパフォーマンスを実現するだけでなく、外部のSDNコントローラーやクラウドオーケストレーターと柔軟に連携し、完全にプログラム可能な「A10 Harmony™プラットフォーム」をベースに構築されています。また、業界標準のCLIや日本語に対応したWebベースのGUIによって容易な運用管理を実現します。

A10 vThunder ADCでは、アプリケーションの可用性向上や高速化、WAFやDDoS防御を始めとしたセキュリティ機能など、様々な機能を標準機能として提供しています。なかでも期待されていたのは、物理的な場所やサイトの稼働状況などを総合的に判断し、アクセスを適切なサイトに振り分けることのできるGSLB機能です。この機能は、万一障害が発生した場合でも業務を停止させないBCP対策としても活用されています。

また、クラウドサービスプロバイダー専用に設計された「aCloud™サービスアーキテクチャー」により、A10 vThunder ADCは従量課金モデルに対応しています。これにより、KCPSの利用者は、オンデマンドのADCサービスを他のクラウドサービスと同様に、月額サービスとして利用することが可能です。

導入効果:顧客満足度の高いサービス提供と新規顧客獲得

現在は、KCPSが提供する拡張ロードバランサーのひとつとしてA10 vThunder ADCが選択可能となっており、負荷分散はもちろんSSLオフロードやGSLB機能、WAF機能やDDoS防御など、様々な機能が活用されています。

特に、GSLB機能が新たに実装されたことで、KCPSが持つ東日本および西日本のデータセンター間で広域負荷分散が可能となり、サービス提案の幅も広がったと佐藤氏は評価します。「サービス提供時は、自社環境で事前に検証してからお客様に公開することを心掛けています。今回A10 vThunder ADCについても社内環境を切り替えて試験を行いましたが、もともと社内のKCPS利用部門から求められていたこともあり、GSLB機能は社内でも好評です」(佐藤氏)。KDDIでは顧客向けサービスの社内利用を積極的に進めており、社内システムの環境やauサービスの一部でもKCPSを使用しています。

BCP対策への関心からGSLB機能に対する顧客の評価も高く、「GSLB機能が決め手となりKCPSを契約したお客様もいらっしゃいます。拡張機能の選択肢にA10 vThunder ADCを加えたことで、新規顧客の獲得にも一役買っています」(佐藤氏)。また、ライセンスの追加購入なしでWAFの機能が使えるようになり、従来のADCからA10 vThunder ADCに切り替える顧客も増えていると言います。

運用管理の面では、ライセンスキーの更新が不要になったことで、サービスパッチやライセンスの更新時にかかる運用負荷が軽減されました。「以前は1年ごとのライセンス更新が必要な製品仕様だったため、事前準備やお客様へのアナウンスも含めて2ヵ月余りの期間がかかりました。更新し忘れるとパフォーマンスが大幅に低下し、お客様の業務に影響するケースも。しかし現在はライセンスキーの更新がなくなり、ライセンスの払い出しもスムーズです。」と和田氏は評価します。他にも、直感的なGUIによる操作性や迅速な要望のキャッチアップなどサポート面も充実しており、機能とパフォーマンス両面で顧客に提案しやすいと和田氏は語ります。

ネットワーク構成図

ネットワーク構成図

今後の展開:より品質の高いADCサービスの提供とSDN連携

今後について佐藤氏は、既存のADCとA10 vThunder ADCを併用しながら、顧客に最適なサービスを提供していきたいと語っています。「新しい案件については、機能が豊富で運用負荷の少ないA10 vThunder ADCをできる限りお勧めしていきたい」(佐藤氏)。

また、KCPSのAPIを公開することでコンソール画面からA10 vThunder ADCの設定、管理を行うなど、クラウドオーケストレーターと連携できるような環境を作り上げていきたいと言います。「ライセンスの発行も含め、ADCサービスの契約や構築する仮想ADCの増減などをお客様自身が瞬時に行えるようにしたい」と佐藤氏。KCPSのソフトウェアベースでの制御は必須になると予測しています。その際はA10 vThunder ADCだけでなく、専用ハードウェアによるSSL処理高速化を実現するハイブリッド仮想アプライアンス「A10 Thunder HVAアプライアンス」の採用も視野に入れたいと語っていただきました。

関連情報

KDDI クラウドプラットフォームサービス(KCPS)について

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A10 Networks / A10ネットワークス株式会社について

A10 Networks(NYSE: ATEN)はアプリケーションネットワーキングおよびセキュリティ分野におけるリーダーとして、高性能なアプリケーションネットワーキングソリューション群を提供しています。お客様のデータセンターにおいて、アプリケーションとネットワークを高速化し可用性と安全性を確保しています。A10 Networksは2004年に設立されました。米国カリフォルニア州サンノゼに本拠地を置き、世界各国の拠点からお客様をサポートしています。

A10ネットワークス株式会社はA10 Networksの日本子会社であり、お客様の意見や要望を積極的に取り入れ、革新的なアプリケーションネットワーキングソリューションをご提供することを使命としています。

詳しくはホームページをご覧ください。

URL:http://www.a10networks.co.jp/

Facebook:http://www.facebook.com/A10networksjapan

A10 Networks、A10 Harmony、A10ロゴ、A10 Lightning、A10 Thunder、aCloud、ACOS、ACOS Policy Engine、Affinity、aFleX、aFlow、aGalaxy、aVCS、aXAPI、IDaccess、IDsentrie、IP-to-ID、SSL Insight、Thunder、Thunder TPS、UASG、および vThunderは米国およびその他各国におけるA10 Networks, Inc. の商標または登録商標です。その他上記の全ての商品およびサービスの名称はそれら各社の商標です。

お問合わせ

A10 ネットワークス
ビジネス開発本部 マーケティング部
03-5777-1995
jinfo@a10networks.com

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